刷毛作りを支える素材と道具


刷毛や狐の漆刷毛は、檜、毛、生漆、白玉粉の4つの材料でできています。
そして、さまざまな道具やさまざまな人が関わってくださるおかげでできています。
ここではそのごく一部をご紹介します。

檜(ヒノキ)

木曽原生国有林払下げの400〜500年生の檜を使用しています。専門の板やさんに丸太を目利き、買い付け、手割りしていただき、木曽と会津で数年寝かせたのち使用します。丸太買いするので木のいろいろな表情の入った板が届きます。刷毛に使えない部分は道具に加工したり、端材、カンナ屑は希望する方にお分けしたり木地師さんの冬の焚きつけにしてもらったりと、最後のひとかけまで活用できます。檜は刷毛の毛板を保護するだけでなく、さまざまな人とのつながりもくれる私にとって大切な素材です。

毛(人髪、馬毛)

毛はおもに中国から輸入しています。
毛はそのままでは使えません。脂毛があると漆で固められないので、まず脂気を抜くための下処理(塩素での毛洗い)をして使用します。また、仕入れた時によって脂気具合が異なるため、毎回様子を見ながら調整します。刷毛に仕立てほぐしたときの質感にも大きく影響するので、刷毛づくりの中で最も重要な作業と言えます。
狐の毛は使用していません。

さまざまな刃物

手割りの板を効率よく加工するには手作業が向いています。ナタ、ノコギリ、カンナ、切り出し刀を使って全て手作業で仕上げていきます。また、毛板の加工には布断ち包丁、断ちバサミ、革断ち包丁、竹割りナタなど、異業種の道具も活躍します。普段の手入れは自分でやりますが、カンナが欠けてしまったり、ノコギリが切れなくなってしまったら専門の研ぎ屋さんにお願いします。道具は命!餅は餅屋です!

AND YOU!!