想い

想い・・・本当ならば一言で済ませられればカッコイイのかもしれませんが、一言で表せるほど達観してなどいません。人間としても、職人としても。自分の想いを述べるなんてまだまだ先のこと、いつか考えがまとまったら、年季が入ったら、晩年に…などと思っていました。
しかしよく考えたら、一生かかっても私にはそんな日は来ないだろうなと思いました。日々、いろんなことがあります。悩んでは、右へ左へと揺さぶられる毎日がこれからもずっと続いていくだけ。そして私は、いつまで経ってもきっと私のままです。
  まだ、まだ、と思って、結局だれにも伝えられなかった言葉たちは、無かったことと同じです。明日死んだら、これまでの想いを察する人は誰もいません。無かったことと同じです。ひとりで作業をしている職人というのは、そういうものです。それはちょっと、悲しいかもしれない…
中途半端でもいい、うまくまとまっていなっくてもいい、途中で考えは変わるかもしれない。でも、その日思ったことがその日の答えであると割り切って、これまで思ってきたこと、今考えていることなどを、恥を承知で少しずつ書いていこうと、ふと思いました。
時々noteに綴っていこうと思います。


日々の中で思うこと

職人よ、大志を抱け

 私が漆刷毛製作という仕事を通して得てきた伝統工芸に対する考えや、仕事への向き合いかたを、ものづくりをする若い人々に向けて書いてみました 。